なぜ、TUMUGは福祉機器にこだわるのか

最終更新: 2月17日

 メンバーの森元です。

作業療法士として30年、様々な臨床現場を経験しました。現在、特養に勤務しており、今年で特養5年目になります。

 私は作業療法士という職業柄、福祉機器が元々好きで、今勤務している特養にも福祉機器・介護ロボットを沢山導入しています。職員は私より大分若いので、皆惚れ惚れするほどカッコ良く使いこなしています。


 最近、トヨタの新車に乗る機会があったのですが、びっくりしました!音も振動もなくスーッと走る。自動でキレイに駐車してくれる。技術の進歩に愕然としました。(空を飛ぶ日も近いかも…)

 振り返って福祉機器です。私のお気に入りの機器に「スカイリフト」(アイ・ソネックス㈱ http://nasent.sakura.ne.jp/)という機器があります。とても役に立つ機器なのですが、近隣施設では全く見かけません。先日、アイソネックスの担当者に、いつからスカイリフトがあるのか聞いたところ「20年前から今の形であります」と。

 車は数年で技術革新が起こるのに、なぜ福祉機器は20年間変わらないのか。それは私たちが使わないからです。買わないからです。病院ではロボットで手術をしているのに、介護施設ではまだ人が「よいしょ」と抱えている。介護現場は20年前、いいえ50年前と変わらない。医療と介護では報酬構造が大きく異なるので、比較対象には相応しくない面はありますが、それにしても…です。

 私は口惜しくてなりません。今日本の高齢化率は28%を超えていて、介護を受ける人も、介護に関わる人も沢山いて、介護は一大産業です。20年前から福祉機器を私たちが積極的に使っていてくれたら、そうしたら今頃介護分野にトヨタやアップルが出ていたかも知れない。スカイリフトに今以上にもっとスゴイ機能がついていたかも知れない。

 誰も使わなければ、企業は作ってくれません。改良してくれません。だから「使おう」と声をあげたのです。「不十分でも使って、注文を出していこう」と。


 あと、今介護ロボットには補助金が沢山出ていますが、真にその産業を育てるのは、補助金ではなくてユーザーです。自分に介護が必要になった時、周りにどれだけ役に立つ機器が存在するか、それは、今の私たちにかかっています。


 これが、TUMUGが福祉機器にこだわる理由です。



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 特定非営利活動法人 TUMUG

  設立年月日 2019年12月23日

  理事長   中島 清雄

​         法人所在地 神奈川県川崎市麻生区白鳥4丁目

  事業内容  福祉機器開発支援事業

        福祉機器開発普及啓発事業

        介護事業者等研修事業

​​        障害者活動支援事業(定款変更申請中)

  メンバー数 13名(2020年1月現在)

   <内訳>

    当事者:4名  

    家族 :4名

    支援職:5名(社会福祉士、作業療法士、介護支援専門員等)