「TUMUG」と「仕事」(挨拶に代えて)

2017年にALSを発症するまで、介護・障害とは無縁の人生を送ってきました。

私の人生の中心には常に「仕事」がありました。徐々に体が動かなくなっていく現実から、私を守ってくれたのも家族と仕事でした。

私にとって仕事は、人との出会いでした。仕事が自分に世界の広がりをみせてくれました。

人が一生のうち知り会える人の数は、たかが知れています。私は手に職や技術が有る訳でもなく、また特別な資格も無いからこそ、一人でも多くの人に出会いたいと自分から積極的に動き、生きてきました。多くの人と仕事を通じて出会い、自分の知らない新たな世界を教えてもらってきました。三十年以上やってきた翻訳の仕事も、様々な言葉を通じて様々な国や、人達の文化や考え方の違いを知る上で、とても良い仕事でした。

声が出なくなり、言葉を話せなくなった今は、これから何を目標にしていけば良いのかと日々考えています。

ALSを発症した人達は、その七割が気管切開をする段階で人生を諦め、命を捨ててしまっているようです。私も最初は気管切開をすれば、家族や仕事関係にも迷惑をかけるだけだから、生きていてもしょうがない、と思っていました。でも、家族の言葉、そしてこの病気になってから、健康な時には決して知る事が出来なかった介護や重度障害の世界、そしてそれに関わる人達との出会いによって、見た目はこんな身体でも、自分はこれまでと何も変わらない、この病気でなければできない役割もあるのではないかと思っています.

仕事がみせてくれた世界の広がりを、可能性を、自分に続く人や自分の仲間にもみてもらいたい。障害をもっていることだけで、それを諦める必要がないことを、TUMUGの活動で体現したいと思っています。

(洲崎財団継続助成申請書より抜粋)

                                理事長  中島 清雄



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 特定非営利活動法人 TUMUG

  設立年月日 2019年12月23日

  理事長   中島 清雄

​         法人所在地 神奈川県川崎市麻生区白鳥4丁目

  事業内容  福祉機器開発支援事業

        福祉機器開発普及啓発事業

        介護事業者等研修事業

​​        障害者活動支援事業(定款変更申請中)

  メンバー数 13名(2020年1月現在)

   <内訳>

    当事者:4名  

    家族 :4名

    支援職:5名(社会福祉士、作業療法士、介護支援専門員等)